手帳に使う文房具は何ですか? 万年筆からの脱却と祖父との縁
無理に格好つけて手帳は万年筆を使い続けていたわたし。
本当は気づいていたんだよ、不便なことに。
確かに万年筆は書いてて楽しいのだが、手軽じゃない。
間違うと消せないので、修正ペンを使ってたが、面倒くさくて最近は線を引いていた。
そこで、思案してみた。
消せるペンなどもあるし、そういうの買おうかな。
いや、まて。鉛筆はどうか。
鉛筆というと、どうも気が乗らなかったのだが、よく考えてみると理想的。
手に付くと汚れるし、擦れると後から読みにくくなる気がしていたが、よく考えてみたらそんなに書かないし、図を描いてアイデアを練る時は鉛筆のほうが修正が早い。
削るのが面倒、というのもあるけど大概は、鉛筆削りに挿すだけだ。
前に買った月光荘の8B芯鉛筆をとても気に入っていたのだが、これは基本デッサン用でさすがに手帳に書いていくと3行は使うので、ほどなくやめた。
そして、密林検索の旅にでかける。
鉛筆とはいっても、それこそ100均からファーバカステルなどのとても鉛筆の値段と思えないものまでたくさんあって、興味深い。高級鉛筆なら素敵な線が描けるのかもしれないが、猫に真珠、豚には小判となりそうなので、やめておいた。
シャーペンは芯が基本的に細いのと、学生時代使いすぎたせいか、まったく興味が沸かなかった。
一番欲しかったのは、芯鉛筆だったが、手帳と一緒に収納にすると、折れる心配があるので、あきらめた。
密林をなお、探索すると、ユニホルダーなるものを見つけた。
これにしよう、直観でおもった。
いまいち、どういうものか、来るまでつかめなかったが、ホルダーから芯の出具合を調整しているうちにおもいだした。
30年以上前に今は亡き祖父宅で、同じようなものがあった記憶を。
ああ、これだったのか。幼馴染に出会ったような、なつかしさ。
チラシの裏に落書きをするのに、なんでもあるものでかいていたのだろう。ただ、普通の鉛筆とは違うその構造を覚えていたようだ。今のようなシャーペンはなかったのだろうか?
そうなると、シャーペンがいつからあったのか、気になって検索してみると、なんと、1700年代には原型があったらしい。
そして、1900年代にシャーペンを金属としてプレス加工して繰出鉛筆として、発売したのが、シャープ創業者の早川徳次だという。シャープの名前の由来もここからだったんだ。
その後、1960年ころには0.5㎜の芯を国内メーカーが販売したことにより広まり、100円ほどで買えるシャーペンが80年ころに出てきたことにより、一気に普及。
要するにシャーペンは私の幼少時代からあったわけで、祖父宅にあったのは、好んで買ったのだろう。そして、30年後に数ある中から、それを選んだ私。
普段、気にすることもない亡き祖父との繋がりを感じさせてくれたユニホルダー。
大事に使おうと思い、替え芯の赤と、4Bを追加購入した。
ちなみに芯が丸くなったら、小さな小さな肥後守で削っている。
ちゃんと、削るものも用意してくれているようだが、私は肥後守でいいかな。
使ってみた感想は、鉛筆のような芯、チャックで芯をホールドするドロップ式なので、芯の出具合の微調整ができるのが私にとても馴染む。